ラクガキ日誌(2004/8/6,Fri)

 

 いまの住居は、二階建て全4室という、必要以上にこじんまりとした、年季の入ったアパートなんですが、古いのと周りが自然に囲まれているのとで、やたら蜘蛛の巣が張りまくられています。

 それは毎日上り下りしている、せまい外階段も例外ではないわけで、この暑いなか朝一番に、顔面に蜘蛛の巣がはりつこうものなら、けっこうブルーな気分にひたれます。

 そんな中でもこないだ、「怖っ!」と思うようなクモがおりました。











 けっこうデカいです。全長はてのひらくらいあります。足は毛とかフサフサ生えてて、なにより腹の黄色い二本線が毒々しいです。写真はイマイチですが、実物の黄色さはある意味安っぽいくらいテカテカしてて、誰かがイタズラにおいといたオモチャじゃないか?と思って不用意に顔を近づけそうになりました。

 こんな奴が朝、階段のど真ん中に巣を張っていすわってたら、もうその日は仕事に行く気力が萎えそうです。

 とりあえず、一時期はやったセアカゴケグモのごとくやばいシロモノでないかどうか、調べることにしました。備えあれば憂いなしです。そしてこんなときにネットはとても便利です。





 5分ほどネットサーフィンしていたら、ほどなく見つかりました。

 結論から言うとコガネグモという種類のモノで、毒はなさそうです。ホッ。これで有事の際も互角に戦えそうです。(互角かよ)

 それどころか、最近の乱開発のあおりをうけて、このクモは埼玉では危急種、千葉では要保護生物に指定されているとのこと。つまりそんなクモが住宅地で見られるということは、ここはたいがいなイナカということですかそうですか…

 そして鹿児島県加治木町なる地では、このクモを大人たちが手塩にかけて大きく育て、調教し、戦わせるコガネグモ合戦が普通に行われているそうです。勝者が敗者を食い殺す寸前で、行事が割って入って止めるので、死ぬことはないとのこと。でもそれってやっぱりけっこう好戦的ってことじゃあ… まあでもそこまではいい。次の文章がかなり気になります。










 『子どもたちは、町のバスに乗ってクモ採り一日ツアーに出かける。合戦と並行して行われる「美人蜘蛛コンクール」があるほど、加治木の人は個体の色彩変異に詳しい。「調教」のプロたちは、「自分の巣」と呼ぶ秘密の高密度生息地を知っていて、誰にも教えないで、大切にそこの環境を見守っている。クモ学者よりもコガネグモの行動に詳しく、蜘蛛にとっての環境を見ぬく眼を持っている。』(→原文サイト










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 自然を愛で、美しさを愛でる心。それはとても素敵なことです。友達には決してなりたくありませんが。



 追記



 次の日、突如現れて上陸した台風11号のあおりを受けてか、うちの要保護生物は姿を消しました。願わくば僕の目につかないところで、力強く生きのびて欲しいモノである。










 しかし、日本クモ学会っていったい…… ああ、なんかかゆい……、すねのあたりになんか這ってるみたい……